【eBay輸出】Fedexとは?2023年最新の契約方法や発送方法を徹底解説!
けいすけです。
あなたはeBayで商品が売れた後、どの配送業者を利用して発送をおこなっていますか?
日本郵便のEMSは誰でも利用できる一方、コロナの影響で突然配送に制限がかかるなど、2023年2月現在でも不安定な状況が続いています。このような事態を受けてから、僕はクーリエ(FedexやDHL)を利用するように推奨しています。この記事にたどり着いたあなたも、そう思っているのではないでしょうか?
しかし、Fedexを利用する場合、必要になってくるのが「個人契約」です。
今回は、Fedexの契約方法や発送方法・注意点などを徹底解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
Fedexとは?
Fedexはアメリカに拠点を置く、世界220以上の国と地域で配送を行う世界最大手の物流会社になります。
Fedexは自社で航空機を所有しているため、常に安定したサービスを提供してくれます。自社で飛行機を所有しているため発送が早く、アメリカ宛の荷物は引き渡してから4~5日で到着することが多いです。
利用するためには個人契約または法人契約が必要となりますが、2022年7月にはeBayとの連携により簡易サービスのelogiを通すことで、個人契約をしていなくてもFedexを利用できるようになりました。
同じクーリエにDHLがありますが、アメリカやヨーロッパ宛てのほとんどの重量帯で送料は圧倒的にFedexが安いです。一方でオーストラリアやアジア宛では、DHLの方がお得になる場合が多いため、どちらも契約することをオススメします。
DHLとの契約方法についてはこちらの記事で解説しています。
【eBay輸出】DHLとは?2023年最新の契約方法や発送方法を徹底解説!
Fedexには送料の割引がある
実はFedexには送料の割引があります。
Fedexを個人契約なしでいきなり利用しようとすると、かなり高い送料を請求されます。
契約をしていない場合の送料の見積もりは下記のとおりです。
送料だけで1万円越えです。利益を出せる送料ではありませんね。
ですが送料の割引が適応されれば、大幅に割引された送料で商品を発送することができます。送料について詳しく解説したいところですが、提示される料金プランは人によって違う点や、契約時に第三者に開示しないようにFedexから言われる点などから、詳細をお伝えすることはできません。
前述でelogiでもFedexが利用できるとお伝えしましたが、個人で契約した方が安いケースもありますので、eBay輸出をやっていくのであればFedexとの契約を強くオススメします。
Fedexとの契約方法
ここからは、より詳しくFedexとの契約方法について紹介していきます。
Fedexの契約対象は個人事業主か法人のみ
Fedexの契約対象は開業届や法人登記を提出している、個人事業主または法人に限ります。
営業担当さんによっては「開業届を提出していない個人」でも契約をしてくれますが、こちらは確実ではないため、可能であれば開業届を提出してから契約を進めてください。
開業届の提出方法についてはこちらで解説しています。
提出時、必ず屋号をつけて提出をしてください。
まずはカスタマーサポートに電話かメール
Fedexと契約するためには、カスタマーサポートに電話かメールで問い合わせをしましょう。
少しでも早く契約したい場合は電話がオススメです。
電話番号は0120-003-200
月曜日から金曜日の08:30~18:30、土曜日は08:30~17:30の間に連絡をしましょう。
メールで問い合わせる場合は、以下よりアクセスできます。
https://www.fedex.com/ja-jp/customer-support/write-to-fedex.html
有人チャット対応可能時間は8:30~18:30(月~金)となっています。
Fedexに伝えるべきポイント
次に問い合わせやをする際に以下の内容を伝えてください。
- eBay輸出を行っていること
- これまでは他の発送方法(DHLや日本郵便)で発送していたが今後Fedexと契約して利用していきたいこと
- 月間送料がある程度あること
- 個人事業主(屋号を持っている)または法人であること
- 営業の方と連絡を取りたいこと
FedexやDHlは月間の発送量で契約料金が変わってきます。料金は人それぞれなので、少し高めの契約料金を提示されることもあります。
もちろん最安の見積もりを取る方法はあるのですが、詳細はコンサル生のみにお伝えさせていただいています。
僕の経験上、ほぼ100%最安の見積もりを送っていただいています。
もし今DHLや日本郵便を利用している場合は月間○○個発送していると言えば、実績がわかりやすいはずなので一緒に伝えましょう。
後日、営業担当者の方から電話でヒヤリングをされると思いますので、カスタマーサポートへ送った内容と同じ内容を再度答えましょう。
Fedexからのメールに返信
翌営業日(翌日が休業日の場合は休業日明け)に見積もりのメールが届きますので、内容を記入して返信してください。
- 申込日:記入日を入力
- 会社名:個人の方は屋号、法人の方は登記名を入力
- 法人番号:法人の方のみ
- 会社住所:個人の方は今の住所を入力
- 部署名:個人の方は自分の名前を入力
- 担当者指名:個人の方は自分の名前を入力
- 電話番号
- 電子メールアドレス:現時点でカスタマーの方とやり取りしているメールアドレスを入力
- 支払い方法:後述します
送料の支払い方法について
Fedexの送料の決済方法は銀行振り込み、またはクレジットカードの2択から選ぶことができます。
どちらでもかまいませんが、クレジットカードを選ぶとポイントが貯まるほか、キャッシュフローの観点からもオススメです。僕のオススメクレジットカードについてはこちらの記事で解説しています。
【2023年最新】eBay輸出にオススメのクレジットカード5選
どちらの方法も15日付近が締め日となっています。
毎月15日付近に送料の合計額が記入された請求書が登録したメールアドレスに送られてきます。確定申告で必要な書類なので、必ず保存しておきましょう。
この時、支払いが滞るとアカウントを停止される可能性があります。下記のFedexのサイトからも発行された請求書を確認できますよ。
https://www.fedex.com/fedexbillingonline/pages/accountsummary/accountSummaryFBO.xhtml
Fedex契約書の締結
後日メールアドレス宛に電子契約書が届きますので、サインをして返信すれば手続き完了です。早いと2営業日後にはFedexを利用できるようになりますよ。
Fedexを使った発送方法
次にFedexを使った発送方法について詳しく紹介していきます。
Fedexは日本郵便と送料の算出方法が異なり、実重量か体積どちらか重い方を容積重量として採用するので注意が必要です。
体積は、縦×横×高さ÷5000をした数値となります。日本では○○サイズといった形で三辺を足し算しますが、体積では掛け算を用います。
3辺すべてが20cm、重さが500gの荷物の場合、20×20×20÷5000=1.6kgが体積として計算されるといった感じです。
重量と体積を比較し、高いほうが容積重量として適用されます。
無料の梱包資材を発注
Fedexでは、梱包資材を無料で発注することができます。
初めて注文するという方はどの梱包資材が適切か判断するためにも、1通り1個ずつ注文することをオススメします。徐々に慣れていきましょう。
では、梱包資材について簡単に説明していきます。
エンベロープ
- 内寸=23.5cm x 33.5cm
- 最大重量=17.6オンス(500g)
- 梱包材の重量=1.8オンス(約51g)
- 書類用(A4サイズの書類約60枚を収納)
税関申告価額の上限は500ドルです。総重量が500gを超えてしまうと、フェデックス再利用可能ラージ・パックの料金が適用されますが、他の発送方法と比べて送料が安いのが特徴です。
特にトレカやゲームソフトなどの小物系の商品を送るときにオススメです。
Fedexパック系
Reusable Padded Pak
- 内寸=29.85cm x 37.5cm
- 最大重量=5.5ポンド(2.5kg)
- 梱包材の重量=1オンス(約28g)
こちらは、中に緩衝材(プチプチ)が入っており破れにくく防水加工がされたパックです。壊れ物の梱包に適しています。
Reusable Large Pak
- 内寸=30.48 cm x 39.37cm
- 最大重量=5.5ポンド(2.5kg)
- 梱包材の重量=1オンス(約28g)
Reusable Padded Pak
- 内寸=44.45cm x 52.71cm
- 最大重量=5.5ポンド(2.5kg)
- 最大重量=1.5オンス (2.5㎏)
ラージパックとエクストラ ラージパックはビニール袋の梱包材です。
これらのパック系の特徴は、実重量の送料で送れるという点です。
先ほども例に出したFedexパックで3辺すべてが20cm、重さが500gの荷物を発送する場合は、容積重量の1.6kgではなく実重量の500gで送料が計算されます。
税関申告価額の上限である500ドルか、総重量が2.5 kgを超えた場合はFedex IP(フェデックス・インターナショナル・プライオリティ)の料金が適用されます。
注意点として、あまりにもギリギリの大きさで包んでしまった場合もFedex IPの料金が適用されてしまいます。最近は査定が厳しくなっているため、余裕をもって包める商品のみ利用するようにしてください。
FedexBOX系
BOXにも、さまざまな形や大きさの種類があります。
フェデックス・チューブ
- 内寸=96.52cm x 15.24cm x 15.24cm x 15.24cm
- 最大重量=20ポンド(9.07kg)
- 梱包材の重量=16オンス(約453g)
図面や布生地のロール、ポスター等を発送する際に便利な三角形のチューブ型ボックスです。最小請求重量は、パッケージ1個あたり4 kgとなります。
フェデックス・ボックスーSサイズ
- 内寸=31.12cm x 27.69cm x 3.81cm
- 最大重量=20ポンド(9.07kg)
- 梱包材の重量=4.5オンス(約128g)
フェデックス・ボックスーMサイズ
- 内寸=33.66cm x 29.21cm x 6.03cm
- 最大重量=20ポンド(9.07kg)
- 梱包材の重量=6.5オンス(約184g)
フェデックス・ボックスーLサイズ
- 内寸=45.40cm x 31.43cm x 7.62cm
- 最大重量=20ポンド(9.07kg)
- 梱包材の重量=14.5オンス(約411g)
Fedex Boxは、書籍やゲームソフトの発送に適しています。ピザの宅配ボックスのような形をしています。
フェデックス10 ㎏ボックス
- 内寸=40.16cm x 32.86cm x 25.88cm
- 最大重量=22ポンド(10kg):10kg以内の荷物が適用されます。
- 梱包材の重量=31オンス(約879g)
フェデックス25 ㎏ボックス
- 内寸=54.8cm x 42.1cm x 33.5cm
- 最大重量=25㎏ 25kg以内の荷物が適用
- 梱包材の重量=57オンス(約1.6kg)
10㎏と25㎏のボックスは二重構造になっているためかなり丈夫ですが、定額料金での発送になります。
重量制限を超えた場合、1㎏ごとに追加料金が発生するので注意してください。
1箱につき1通の航空貨物運送状(有料)が必要なことや、パックのような割引もないため、10㎏・25㎏のボックス利用はオススメしません。
Fedex 国際貨物用パウチ
Fedexで発送する場合、発送ラベルを入れるためのビニールポケット(パウチ)が必要になりますので、忘れずに発注しておきましょう。
eBay輸出で沢山使うものなので、多めに注文することをオススメします。
ちなみに、エンベロープには裏側に運送状を入れるためのポケットがあるので、別途こちらを使う必要はありません。
梱包材の発注方法
発注方法は、まずFedexのホームページに進みましょう。
https://www.fedex.com/ja-jp/home.html
ログイン後、トップページの「出荷」→「梱包材」の順でクリックしてください。
「梱包材のオーダー」をクリック。
ページが変わったら欲しい数を入力していきます。(赤枠をクリックすると数を入力できます)
1回に注文できる数の上限は梱包材によって異なります。
下の方にスクロールをして、配送先住所(あなたの住所)を英語で入力後「送信」ボタンをクリックすれば、後日梱包材が届きます。
Fedexの送料設定
Fedexの送料設定については、以下の記事で解説しています。
Fedexと契約する際にメールで送料の見積りを頂いていると思います。その見積書を元にeBayでShipping Policyを作成していきましょう。
Fedex発送ラベルの作成
僕は発送ラベル作成には「HIROGETE」をオススメしています。
このツールを使えば無料で誰でも簡単にラベル作成が可能になります。
HIROGETEの使い方はこちらの記事で詳しく解説しています。
【eBay輸出】HIROGETEを使ったラベル作成方法を徹底解説
Fedexのサイトからラベルを作成する方法もこちらの記事で解説しています。
【eBay輸出】2023年最新版 Fedexの発送ラベル作成方法を徹底解説
集荷依頼
集荷依頼はHIROGETE、カスタマーセンターへの電話、Fedexのサイトからオンライン予約が可能です。
HIROGETEでは発送待ちの項目からFedexの集荷依頼ができます。
電話で予約する際は、0120-003-200に電話をして予約してください。
オンライン予約の場合は「出荷」→「集荷依頼と管理」から進むことができます。
後はアカウントナンバーや集荷先住所、パッケージ情報を入力し「集荷の予約」をクリックすれば、指定した日時にFedexまたはFedexが委託している集荷スタッフさんが集荷に来てくださいます。僕の地域では西濃運輸さんが集荷担当になっています。
集荷の締め切り時間は地域によって異なるため、予めカスタマーサービスに連絡してあなたの地域の集荷について質問しておくことをオススメします。
Fedexの注意点
最後にFedexを利用するにあたって注意点が3つあるので紹介していきます。
使わないと契約を切られる
前述の通り、Fedexと契約する際の条件として「最低月間送料がある程度あること」となっています。
その条件を満たさない月が多くなると契約打ち切りの連絡が来る可能性がありますので、注意してください。
もちろん契約を打ち切られないようにするリスクヘッジや営業さんとの交渉方法はありますが、こちらはコンサル生のみにお伝えさせていただいています。
発送時の追加料金について
Fedexから送られてきた見積もりは、あくまでもFedex自身の配送サービス料金になります。その他にも以下のような送料が追加される場合があります。
燃油サーチャージ
燃油サーチャージとは、航空機の燃料割増料金のことで、世界情勢の影響を強く受けます。原油価格によって変動するため、一定の料金ではなく基本的に毎月新しい料率に更新されています。
燃油サーチャージはこちらのサイトから確認できます。
https://www.fedex.com/ja-jp/shipping/surcharges.html
遠隔地配達手数料
遠隔地配達手数料はリモートエリアと呼ばれる郊外に配達する際にかかる手数料です。わかりやすく説明すると、日本国内でも北海道や沖縄、離島に発送する際に追加送料が発生するのと同じです。Fedexの場合は地域によって追加される料金が異なります。
地域の詳細は以下のリンクよりダウンロードできるPDFを確認してください。
https://www.fedex.com/content/dam/fedex/us-united-states/services/ODA_OPA_tiers_codes.xlsx
配達先住所の訂正
既に発送した荷物のラベルに誤りがあった場合、Fedexカスタマーサポートに連絡をすれば変更をしてもらえますが、1件につき1,420円かかりますので注意してください。
手数料についての詳細は以下より確認できますので、1度確認しておきましょう。
https://www.fedex.com/content/dam/fedex/international/rates/fedex-rates-sur-ja-jp-2023.pdf
関税・返送費用について
関税は購入者が負担するもの。僕たちeBayセラーでは当たり前のことでも、この事実を知らない購入者はすごく多いです。関税を支払いたくないなどの理由で受け取り拒否をされ返送されてしまった場合、その返送費用はセラーが負担しなければいけません。そうなってしまえば赤字になる可能性が高いですよね。
関税の未払いを防ぐためにも、発送前にメッセージや商品説明でしっかり確認を取ってください。
eBay輸出をするならFedexがオススメ!
今回はFedexの契約方法や発送方法について紹介しました。
世界最大手の物流サービス会社であるFedex。
世界220以上の国と地域に発送でき、自社飛行機を所有しているため、コロナなどの影響をほとんど受けず、安定した配送サービスを提供してくれます。とても早く配達してくださるのも魅力ですね。
契約条件が厳しい、と思うかもしれませんが、これからeBay輸出を本気でやっていけば必ずクリアできる条件です。Fedexは何よりアメリカ宛の送料が圧倒的に安いため、最安値の出品もしやすくなりライバルセラーとの差別化も図れます。
今後eBay輸出を頑張っていきたい方は契約することを強くオススメします。今回の記事が参考になったのであればとても嬉しいです。
がんばっていきましょう!
けいすけ