【eBay輸出】VeRO警告とは?対処法やその後の出品について
目次
eBay輸出初心者の方はVeRO警告と聞いて、イマイチよく分からないかもしれません。反対に、eBay輸出を既に行なっている方は、一度は経験したことがある方が多いのではないでしょうか。
eBay輸出を行う上でVeRO警告については、必ず頭に入れておく必要があります。
本記事ではVero警告についての解説から、警告を受けた場合の対処法まで、詳しく解説いたします。
VeRO警告とは?
eBayでは、知的財産保護を目的として「知的財産保護プログラム」(VeRO : Verified Rights Owner Program)」を制定しています。
このプログラムの主な目的として、知的財産権所有者の保護や、偽造品の流通防止、アメリカで販売が禁止されている商品の売買の防止などがあります。
メーカーは自社商品がeBay内で流通することを防ぐ目的で、VeROプログラムに登録をします。登録しているメーカーやブランドが自社商品が出品されていることを見つけた場合、eBayに削除の申請ができるのです。
画像の無断利用や偽造品を出品した場合も、著作権の侵害ということでVeROポリシー違反となり警告を受けることがあります。
VeRO警告を受けると、商品が自動的に削除されてしまう場合と、修正すれば出品を続けられる場合があります。
VeRO警告を受けたら?
出品した商品がVeROポリシー違反とみなされると、eBayから警告メールが届きます。
警告を受けたら、メールを読んで「どの商品が、なぜ警告を受けているか」を必ず確認しましょう。確認が必要な理由としては、警告の種類によって対処法が異なるからです。
警告を受けたにも関わらず放置してしまうと、最悪の場合サスペンド(アカウント停止)となる可能性があるため、警告に対処することは必須です。
VeRO警告を受けた後の対策
では、具体的な対策方法を紹介します。
なぜVeRO警告を受けたかを確認
まずはeBayから届いたメールを読み、なぜVeRO警告を受けたかを確認する必要があります。メールは英文なので、英語が苦手な方は翻訳ツールを使用し読み解く必要があります。
下記はVeRO警告を受ける場合の一例です。
- 画像・ロゴの無断利用
- 出品禁止国への出品
- 出品禁止メーカー・ブランド
1つずつ対処法を紹介します。
画像・ロゴの変更
画像やロゴの無断利用が原因で警告を受けている場合は、画像の変更のみで出品を続けられる場合があるので、すぐに変更をしましょう。メーカーの公式サイトやAmazon等から保存した画像を使用している場合は、自分で撮った画像などに変更して出品を継続します。
出品禁止国を除外して再出品
メーカーやブランドによって出品を禁止している国や地域があります。メールから除外すべき国や地域を確認し、発送除外国に該当の国や地域を追加しましょう。ヨーロッパからの警告が多いため、ヨーロッパを除外して出品を継続します。
該当する出品禁止メーカー・ブランド商品を取り下げ
メーカーやブランドからの警告であれば出品を継続することが出来ないため、出品を取り下げましょう。警告が来ていない同一メーカーの商品を出品している場合も、追って警告がくることが予想されるため、出品の取り下げを行います。
アメリカからVeRO警告を受けた場合
アメリカからVeRO警告を受けた場合は要注意です。
上記で解説した様に、ヨーロッパからの警告であれば、ヨーロッパを発送除外国に設定して出品を継続することが可能です。しかし、アメリカからの警告であった場合は、eBayではアメリカを発送除外国として設定することができないため、取り下げを行ってください。同一メーカーの商品を出品している場合は、全て取り下げる必要があります。
VeRO警告を受けるブランド一覧
VeROプログラムに加盟しているメーカーやブランドのリストはこちらから確認可能です。
ただし、VeRO警告を受けるのはリストにあるメーカーやブランドだけではありません。リストに記載がなくても警告を受けることがあるため注意が必要です。
では、僕が実際にVeRO警告を受けた経験のあるブランドの具体例をあげていきます。下記リスト記載のメーカー商品を出品しているセラーもいますが、出品は控えることをオススメします。
出品禁止
- Astell&Kern
- JBL
- Marantz
- Shure
- Holbein
- George Nelson
- B&O
- Suzuki
- Baterfly
画像禁止
- MTG ReFa
- GoPro
- Audio-Technica
- Sony
- Littman
- Dyson
- Sigma
ヨーロッパ禁止
- Ortofon
- Sigma
- Hario
- Casio
VeRO警告を放置するとサスペンドの恐れも
VeRO警告を受けているにも関わらず放置してしまうと、出品停止やサスペンド(アカウント停止)となる恐れがあります。また放置せず対処したとしても、同じ違反を繰り返すことでサスペンドとなる可能性もあるのです。さらに、出品停止やサスペンドの恐れだけでなく、違反により商品SEO(検索順位)も落ちることがあり、売上に直結する影響が出ることがあります。
VeRO警告によっては、対処するための時間制限が設けられている場合があります。警告メールを受けたら、すぐに確認をして対処する必要があります。そして、同じ違反を繰り返さないよう、メーカー名や違反内容を記録したリストを作成しておくと安心です。
VeRO警告を受けても落ち着いて対処
VeROプログラムに登録していても、リストに記載のないメーカーやブランドが存在する為、全てのメーカーやブランドを把握することは不可能であり、VeROポリシー違反を完全に事前回避することは難しいのが現状です。eBay輸出を行っていくうえでVeRO警告を受けてしまっても、適切に対処すれば問題ありません。しかし、警告を放置したり同一の違反を繰り返すことでペナルティが課せられます。VeRO警告のメールが届いたら、必ず即座に対処するようにしましょう。
警告の内容によっては、商品を削除せず、変更をすればそのまま出品を継続できることもあるため、警告に合った対処をすることが必要です。
この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます