【ebay輸出】2020年 ebay 春季アップデートの重要点を解説
目次
けいすけです。
本日はこの動画
谷村さんに「ebayの春季アップデート」について解説していただきました。
ebayは年に2回(基本的には春と秋)にルールやポリシーの変更といった、ebay上の大きなアップデートがされています。
今回は、2020年2月のセラーアップデートについて解説をしていきます。
2020年2月 春季アップデートの主な内容
春のセラーアップデートでは大きく5つの変更がありました。
支払管理についてのアップデート
出品に関するアップデート
配送に関するアップデート
販売促進に関するアップデート
顧客サービスについてのアップデート
中でも、ebayの支払いについてのアップデートが大きな目玉となりました。
以上5つを1つ1つ分けて解説していきます。
最後にその他のアップデートについても解説しているので、是非ご覧ください。
支払管理についてのアップデート
まずは目玉である、支払管理についてのアップデートについて解説します。
ebay managed paymentについて
こちらについてですが、2019年秋のセラーアップデートで発表された「ebay managed payment」というebayの新決済方法を全セラーが使えるように実装されるというものです。
これまでの支払方法はpaypalのみでしたが、今後はクレジットカード、デビッドカード、ギフトカード、Apple Pay、Google Pay、paypal、paypal creditなどの決済方法が使えるようになりました。
実装後はpaypalを通さず「ebayから日本の銀行に直接送金される」というシンプルな動きになります。
「ebay managed payment」の手数料に関しては、まだ公開されていません。
振込管理について
また、ebayからの振込管理についてもアップデートがありました。
これは売り上げの振込を「週ごと」にするか「1日ごと」にするかをセラー側で選択できるようになったというものです。
入金までにかかる時間は「取引が確定してから2営業日以内」ということで、キャッシュフロー的にはpaypalとほぼ変わりません。
「ebay managed payment」実装後は、ebayの方から自分のアカウントに「使えるようになりました」とお知らせが来るということです。
このタイミングで、入金させたい銀行口座と入金のタイミングを選択することで、paypalを介さずに入金されるようになると予想されます。
これらの支払、振込のアップデートは、今年中(2020年中)に全てのセラーに実装される予定です。
注意点として「ebay managed payment」の実装に伴って、商品説明に支払方法をペイパルのみと記載している方はそれらの記載を変更する必要がありますね。
「ebay managed payment」実装後のデメリットとして、ebayのアカウントがサスペンドになった時のリスクヘッジがpaypalできなくなったということがあります。
今までは、ebayのアカウントがサスペンドになったとしてもpaypalの資金は残っていましたが、今後ebayの方でこれらの資金が管理されることを考えると、ebayのアカウントがサスペンドされると資金は止まってしまうと予想されます。
ですので、実装後は毎日振込の設定にした方がリスクヘッジになるのではないかと思います。
これらの資金面については随時情報があり次第、動画や記事でお知らせしていきます。
出品に関するアップデート
続いて出品に関するアップデートについて解説していきます。
カテゴリー変更について
今回はカテゴリーの変更がありました。
変更があったカテゴリーは下記の5つです。
- Business&industrial
- Watches
- Home&Garden
- sporting goods
これらの中から細かいカテゴリに変更が加わります。
変更があったカテゴリーはebayが自動的に変更作業をしてくれるので、あなた自身でチェックしてください。
これらのカテゴリー変更が行われるのは2020年5月からになります。
item specificsのQuick filterについて
これは以前アップした出品動画でも解説しましたが、ebayは現在「item specifics」の入力を強く勧めています。
「item specifics」はSEOに絶対的に必須条件になるので重要視して埋めるべきポイントです。
そんな「item specifics」に新しく「Quick filter」という機能が実装されることになりました。
こちらは「seller hub」の「manage active listings」のページ上部にあるものです。
この中に「item specifics required」という項目が追加されていると思います。
これは、自分が出品している商品の中で絶対埋めなければいけない「item specifics」が埋まってないのをお知らせしてくれる機能です。
これを毎回チェックすることで「item specific required」のところに入っている商品の「item specifics」に対して修正かけていくことができるようになりました。
重ねてになりますが「item specifics」は本当に重要です。
こちらをしっかり入力しておかないと、バイヤーさんが商品のブランドや色で検索をかけた時に出てこなくなってしまいます。
ebayには商品の情報を絞り込む機能が備わっていますので「item specifics」はしっかり入力していってください。
売上に直結してくる部分ですので、今回実装された新機能を活用しつつ埋めていくようにしてください。
配送に関するアップデート
次に配送に関するアップデートについて解説します。
ZIP codeの入力を忘れずに
こちらに関して、日本人セラーに向けてのアップデートは少ないのですが「ZIP code」の入力に関して念押しされていました。
「active listing」のポップアップで「ZIP code」を入力してください、というお知らせが来ていると思いますが、こちらについて念押しされたということです。
「ZIP code」の入力は、過去の動画や記事でも何度も解説してきた売上に直結する重要な要素です。
「ZIP code」入力の必要性について例を挙げて解説します。
例えば
「アカウント登録が日本。でも実際の発送はアメリカの倉庫から。」
という場合に、日本の「ZIP code」を登録していると配送にラグが生じてしまいます。
すると発送までの期日が明確に把握できず、バイヤーさんからも問い合わせが来たり、トラブルの原因となったりする場合があります。
このような「発送までの期日が明確じゃない」という問題がアメリカで結構おきているそうです。
ですので発送元を明確にしてください、ということを強く推奨しているアップデート内容でした。
こちらを見るに「ZIP code」の登録はSEOにも関わってくることが予想されますので、今後もしっかりと入力しておきましょう。
販売促進に関するアップデート
続いて、販売促進に関するアップデートについて解説します。
send offer機能の強化
こちらは「バイヤーさんへのsend offer機能を新たに強化した」ということです。
ebayの発表では「send offerを受けたバイヤーの購入確率は30%を超えている」との情報が出ていて、こちらの使用をebayも強く推しています。
「send offer」はウォッチやカートに商品が入っている場合、対象のバイヤーさんに購入を促すことができる機能です。
今まで「send offer」を送れる人数は最大10人まででしたが、今回のアップデートで最大40人になりました。
加えて「send offer」のオプションが1件の交渉につき、オファーとカウンターオファーを5回までやりとりできるようになります。
値下げ限度の引き下げ
現在の「send offer」の値引き率限度は5%まででしたが、200ドル以上の商品の場合はそれ以下にセラーの方で値引き率を設定できるようになりました。
今回のアップデートで、モバイルデバイスでも「send offer」の機能が使えるようになりました。
ebayの発表を見ても、今まで以上に「send offer」の機能を推してきているので、今年は「send offer」の攻略が売り上げを伸ばしていく大事な要素になってくると予想しています。
顧客サービスについてのアップデート
続いて、顧客対応についてのアップデートを解説します。
今回は「seller help」のページが見やすくなったというアップデート内容でした。
今までebayカスタマーサービスのページは非常に見にくい仕様になっていました。
こちらが今回のセラーアップデートで、このようなブルーの画面にまとめられて見やすくなりました。
例えばebayの方に「このdefect消してください」とか「このnegative feedback変更してください」という時はこの「request assistance」というところをクリックして、カスタマーに異議申し立てをしたりできます。
アップデート後は、ebayの「help&contact」から「try it now」というグリーンの画面をクリックすることでセラーヘルプオプションの画面に飛ぶことができるようになります。
その他のアップデートについて
ここからは大きく分類できなかったその他のアップデートについて解説をしてきます。
マルチユーザーアカウントアクセス権限について
マルチユーザーアカウントアクセス権限が2020年4月から追加されます。
こちらは、前回の秋のセラーアップデートで言われていたものです。
マルチユーザーアカウントアクセス権限は「seller hub」の「orderタブ」からアクセス許可権限を追加できるもので、例えば翻訳の外注さんなどにメッセージの機能の部分だけ見せることができる、といった具合で使うことができます。
こちらは外注化していく上で有利な機能になりますので、実装後に出てきた追加情報などは別途ご紹介したいと思います。
商品画像の白抜き機能が追加
モバイルデバイスのみに限定されてしまいますが、商品の画像から瞬時に背景を削除する機能が追加されます。こちらはパソコン版ではできません。
ebayが商品画像の白抜きをオススメしていることからも、今後SEOにも関わってくると予想されます。
こちらの白抜き機能についてですが、使っている端末によってできる、できないがあるということでした。
ボリュームプライシング機能について
ボリュームプライシング機能(複数購入割り引き)は、元々ebayストア登録者のみの機能でしたが、今後はebayストア未登録セラーでも使えるようになったという再度のアップデート連絡です。
セラー保護に関して
未着ケースの際のセラー保護についてもアップデートが入りました。
2020年6月以降からは、ebayが推奨する配送会社で送った商品のみ、未着ケース交渉できるキャリアとして絞られるとのことです。
推奨する配送会社のリストには日本郵便も入っているので国内セラーも安心かと思われます。
具体的には「ebayの保護の対象になっているキャリアから発送した商品で未着のクレームが出た場合、追跡番号をチェックしてセラーを保護する」ということです。
このアップデート内容から、日本郵便で発送して追跡番号をebayにアップロードしてもうまく行ってない場合(no carrier scanと出る)でもセラー保護の対象となるはずです。
この後はebayUSもしくはebay japanとの交渉になるかと思います。
追跡番号アップデートの不具合については、早めに修正されることを祈りましょう。
また、未着ケースのケースが開かれてからは3営業日に以内にアップロードする必要があります。これを忘れてしまうとクローズとなってしまうので注意しましょう。
リターンリクエストに関して
2020年4月1日以降、リターンリクエストを開いてバイヤーが商品を返送しなかった場合、セラーの要求で返品ケースを終了することはなくなります。
こちらに関しては実際に実装されないとわからない点が多いですが、現状ある30日間のリターンリクエストが開かれっぱなしで商品が発送あるいは返送されないと、自動的にケースがクローズされる場合の日数指定がなくなるということだと思います。
こちらについては情報が入り次第、解説させていただきます。
また「商品説明と異なる」ということが原因でリターンリクエストが挙げられた場合、3営業日以内にリターンリクエスト上からなんらかのアクションを起こす必要があります。
3営業日以内にセラーが応答しないと、ケースを自動的にクローズしてしまう場合があるので注意が必要です。
ブロックリストのバイヤーに対する保護
過去にセラーがブロックしたバイヤーがIDを変えて再度購入してきた際、住所などの個人情報が一致した場合にebay側からセラー保護が入る、といったアップデートがなされました。
この時「negative feedback」が付けられたとしても、ebay側で処理してもらえるため心配ないと思います。
テラピークリサーチの新機能について
seller hub内のテラピークリサーチの新機能については、長くなるため別動画や記事で解説していく予定です。
それでは今日はこのへんで。
がんばっていきましょう!
けいすけ
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